お知らせ

世界遺産の街・奈良県

暮らし方を考えよう
鹿

奄美大島・沖縄県の複数の離島が世界遺産に登録される可能性が高まったと報道がありました。
実は世界遺産と奈良県は切っても切れない関係にあります。

現在、日本には世界遺産が23個あります。
日本の記念すべき最初の世界遺産は、平成5年に登録された法隆寺でした。
ちなみに同じ平成5年には姫路城(兵庫県)、屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県)が登録されています。

奈良県には現在、
①法隆寺地域の仏教建造物(平成5年)

②古都奈良の文化財(平成10年)

③紀伊山地の霊場と参詣道(平成16年)

上記3つが登録されています。
3つ登録されているのは全国で奈良県だけで、都道府県別では堂々の1位!
古都の文化財と言われるとお隣の京都をイメージしますが
京都府は意外と「古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)」の一つだけでした。

世界遺産には三種類あって
・文化遺産(建造物、遺跡、文化的景観など) 例・・原爆ドーム、富岡製糸場

・自然遺産(自然の地形や地質、生態系、景観など) 例・・知床、小笠原諸島

・複合遺産(文化遺産と自然遺産の両方の性質を併せ持つもの) 該当なし

奈良県の3つはいずれも文化遺産(建造物、遺跡、文化的景観など)に該当します。


TEXT:MARUWA


 
法隆寺

法隆寺地域の仏教建造物

推古天皇15年(607年)に聖徳太子によって建立されたといわれています。
登録の決め手はやはり現存する世界最古の木造建築であったようです。
歴史的に非常に価値が高いと、登録当時から認められていたのですね。


東大寺

古都奈良の文化財

東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡
から成り立っており、どれも世界的に人気の観光スポットにもなっています。
仏教の歴史だけでなく政治の歴史を研究する上でも重要な建築物・資料が多く残る場所です。


熊野古道

紀伊山地の霊場と参詣道

いわゆる「熊野古道」のイメージですが、
該当エリアは広大で「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の三つの霊場と、
それらを結ぶ「大峯奥駈道」「熊野参詣道」「高野参詣道」で構成されており
奈良県だけでなく和歌山県・三重県も含まれます。
山岳信仰の対象として大切にされてきて、とても神秘的な雰囲気です。