漫画「天上の虹」

今回は奈良在住31年！歴史に詳しくないMWが奈良の歴史にまつわる漫画をご紹介いたします。

奈良に住んでいても奈良のこと、歴史のことに詳しくないなあ、知りたいけどどうしたらいいのかな、と思っていたところ、この「天上の虹」を知人に勧めてもらいました。
こちらの漫画を読んで奈良の歴史について知り、今まで見ていた奈良の景色や地名の背景が分かったので、今まで見ていた風景などを異なる視点で見ることができるようになりました。
今まで以上に奈良を好きになること間違いなし！だと思います。

以前、橿原市で里中満智子先生の絵が描かれたコミュニティバスが走っていたので、漫画は読んだことがないけど絵は見たことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。

里中満智子のライフワーク「持統天皇物語」舞台は古代大和。
人々は真の国づくりに情熱を燃やし続ける。
そして、その激動の歴史をあざやかに生きぬいた気高く美しい女性がいた！

歴史ものはどうしても男性の登場人物が多く、なかなか名前や関係性を覚えられなかったり、戦争ばかりであまり楽しい気持ちで読み進められなかったりしませんか？
こちらは女性天皇である持統天皇の視点で描かれており、親子や夫婦などの人間関係を中心に描かれているので、感情移入して読みやすくなっています。

万葉集がよく出てくるのですが、大和三山や三輪山などの今もある場所が詠まれているので、飛鳥時代の人もこの景色を見ていたのだなぁと思いをはせることができます。
万葉集では恋の歌がたくさん詠われていたりもするので、人間て基本的には昔から変わらないものなのだな、悩みは一緒だな、と気づかされたことも多いですね。
今はITやSNSなど日々めまぐるしく発達していく技術、処理しきれない情報に戸惑うこともありますが、人間は飛鳥時代と根本的には変わっていないのかも、と思うと焦ってもしょうがないな、ちょっとゆっくり考えようという気持ちになりますね。

奈良の歴史を知りたい方、歴史好きな方などぜひ読んでみてくださいね。