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ギャル語万葉集「愛するよりも愛されたい」
ギャル語万葉集「愛するよりも愛されたい」
とあるテレビ番組で紹介されていた現代の奈良の若者言葉=ギャル語で訳された万葉集「愛するよりも愛されたい」を読みました。
面白過ぎて一気読み!2時間くらいで読めてしまいました。
これは奈良の人ならぜひ読んで欲しい!奈良の人じゃなくても読んで欲しいです!
最初の歌はなんと天皇が普通の女の子をナンパするものなんです。
天皇の歌載ってるの?こんなこと載せていいの??と一気に心掴まれました。
万葉集を編纂した大伴家持たちもすごいし、作者の佐々木さんもすごいです。
その大伴家持の歌がたくさん載っているのですが、大変モテモテだったようで、歌によって相手の女性が違うものがたくさんあり、相手が怒って返歌がないものも載っているんです。
女性から大伴家持宛ての歌もたくさん載っています。
どういう気持ちで編纂して載せたのかな、恥ずかしくないのか、妻になった女性に他の女性のことを歌った歌を載せて怒られなかったのかな?
など疑問が尽きません。
大伴家持は今で言うインフルエンサーがユーチューバーみたいな一面があり、自分をさらけ出すのが好きなエンターテーナー精神があったのかな、と思います。
恋も夫婦生活もすべて面白くネタにする、万葉集は今のSNSに繋がるものを感じます。
人間て1300年前から変わらないですね。
恋の歌ばかりなので、現代の変わらない夫婦のやりとり、若いコの片思い、不倫…などなどが佐々木さんの面白い意訳で楽しめます。
ぜひ1300年前の奈良の人々を思いながら秋の夜に読んでみてください。