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数千の灯り「生駒聖天お彼岸万燈会」

|生駒聖天お彼岸万燈会

生駒聖天お彼岸万燈会

奈良県生駒市にあります宝山寺でお彼岸に行われる「生駒聖天お彼岸万燈会」。宝山寺の参道や宝山寺境内に行燈や燈籠の温かい灯りがともされます。

企画部H.M

奈良県生まれ、奈良県育ち。不動産歴15年の賃貸営業を10余年してきたました。一人暮らしのお部屋探しから新婚様の同居部屋など数多くのお部屋探しをお手伝いさせていただきました。趣味としてカメラを3年前に始め奈良をはじめ、周辺の観光スポットなどを訪れております。

生駒聖天お彼岸万燈会

宝山寺

宝山寺は、奈良県生駒市に位置する真言律宗の寺院で、正式には「大本山宝山寺」と呼ばれます。
宝山寺は、生駒山の中腹にあり古くから「生駒聖天(いこませいてん)」として知られています。
聖天信仰の中心地であり、多くの参拝者が商売繁盛、家内安全、縁結び、厄除けなどのご利益を求めて訪れています。

宝山寺は、1678年に僧侶・湛海律師(たんかいりっし)によって開山され湛海は修行の末、密教の力を得たとされ聖天信仰を広めました。
寺院の本尊は、不動明王ですが特に歓喜天への信仰が厚く聖天さんとして親しまれています。
歓喜天は、象の頭を持つ神でヒンドゥー教のガネーシャ神に由来します。
日本では、豊かさや繁栄を象徴する神として崇められ特に商売や縁結びの神様として信仰されています。
境内には多くの見どころがあり本堂にあたる「護摩堂」では、厳かな護摩法要が行われ訪れる人々はここで護摩木に願い事を書いて奉納します。
また、境内には「奥の院」もあり生駒山の自然の中で静かな修行空間が広がっています。
ここでは、瞑想や修行を行う修験者の姿を見ることができ、修行の場としての雰囲気を感じ取ることができます。

さらに、宝山寺は奈良時代から続く歴史的な信仰の場として、多くの文化財を有しています。
特に、「歓喜天像」や「不動明王像」は重要文化財に指定されておりその美しさと神秘的な雰囲気に魅了される参拝者が後を絶ちません。

宝山寺は歴史的な背景だけでなく、文化的にも重要な役割を果たしてきました。
江戸時代には、商人や芸人が多く参拝したことで知られ特に上方文化の発展に寄与しました。
現在も、多くの芸能関係者が宝山寺を訪れ成功を祈願しています。
交通アクセスも良好で、近鉄生駒線の「生駒駅」からケーブルカーで容易に訪れることができます。
日本最古のケーブルカーの一つである「生駒ケーブル」は、参拝者にとっても観光客にとっても魅力的なアトラクションとなっています。

生駒聖天お彼岸万燈会

「生駒聖天お彼岸万燈会」は、秋の彼岸に合わせて毎年開催される伝統的な行事です。
彼岸は日本の仏教における重要な時期で先祖供養や精神的な浄化を目的としています。

「万燈会」という行事は、古来より多くの燈明を灯し、亡くなった人々の霊を慰めるための仏教儀式です。
生駒聖天の万燈会は、その名の通り数多くの灯籠や提灯が奉納され、境内が光で満たされます。
この光は、仏教において智慧や慈悲を象徴し、暗闇を照らし出すことで私たちの心の迷いを取り除くとされています。

また、生駒聖天の万燈会の特徴の一つはその壮大なスケールです。
寺院の境内には幾つもの燈籠が並べられ、それぞれに参拝者の願いや想いが込められています。
これらの灯籠は、故人の霊が迷うことなく成仏できるようにと祈りを込めて灯され幻想的な光景が夜空に広がります。
また、「生駒万燈会実行委員会」により宝山寺参道でも約1,000基の行燈が並べられます。
この行燈はボランティアの方も参加し毎年組み立て作成されております。
行燈に絵画は個性溢れる作品となっており、ひとつひとつ見ていても楽しめます。

1日限定で行われるこの祭事は境内は20時まで灯されていますが、少し前くらいから片付け始められます。
参道に並べられた行燈は21時ごろから順を追って片づけられます。

開催地 宝山寺(奈良県生駒市門前町1−1) 宝山寺参道(奈良県生駒市門前町)
交通 生駒ケーブル線「宝山寺」駅徒歩10分
駐車場 あり
開催日 2024年9月22日(日) 毎年秋分の日
リンク 宝山寺公式HP